今から20年程前でしょうか。
ある旅行社から「バウリニューアル」の問合せがありました。
「尾山神社でバウリニューアルをしてくれますか?」
バウリニューアルってなに?から始まった会話。
先方は聞きたい事に答えて貰えず、
理解してもらえない事に、相当イライラ!
当時は、和装と言えば「文金高島田の鬘」が常識の時代。
当日到着では、鬘の調整が間に合わず、結局そのお話は流ました。
当時40代後半の私は好奇心のかたまり
それからバウリニューアルの調査が始まりました(笑)
欧米の文化で
いろいろなシーンでバウリニューアルをされている人達がいました。
その多くは、熟年になった夫婦が、
いままで歩んできたこれまでの日々を互いに感謝すると同時に
これから迎えるであろう困難な日々を
共に過ごす事を誓いあう素敵な式でした。
紹介されていたのは教会でのバウリニューアル。
花嫁はやはり純白のドレスを身にまとい
花婿はタキシードの最礼装。
二人の顔の皺は年齢を語っていましたが、
二人の表情はとても明るく一点の曇りもなく輝いていました。
素敵!
こんな素敵な式を日本でひろめる事ができたら
というのがその時の私の想いでした。
まだまだ、道のりは遠いけどきっと実現する日が来ると信じてます。
あれから20年私の想いは変わりません。