忘れられいた「雪下駄」
温暖化のせいか雪国の名前を
返上した方がよいかと思うほど
雪が降らなくなりました。
不用品は整理しよう思い立った、
今朝
下駄箱の奥からでてきた「ゆきげた」
お嫁に来るときに下駄箱いっぱいに
持たされた履物の一つです。
赤い鼻緒のものと少し年齢を重ねての色合わせ。
親心に「ありがとう」と
つい眼頭が熱くなります。
そういえば、
東山にあった渋江の下駄屋さんは
どうしているのかしら?
あそこの下駄は履きやすかった。
雪の降らない冬が珍しくなくなった
最近の金沢です。
北陸は秋から冬にかけての
どんよりとした空が特徴的。
主婦は洗濯物が干せずに
よく苦労していたものです。
雪下駄は普通の下駄より
歯は高く、金沢の湿り気の多い雪は
歯と歯の間に雪が挟まり歩きづらくなったものです。
雪の降る日に
着物を着て、防寒コートか雨合羽(着物用)
を着て、赤い番傘さして、雪下駄はいて
初釜に出かけた大昔の思い出がふと蘇った平成の朝でした。